マカオやラスベガスの カジノで一度は一獲千金を狙ってみたい!という方も多いのではないでしょうか?一夜にして何百万、はたまた何億円のお金が手に入ったら、夢のようですよね(*^^*)
でも、そんなカジノで稼いだお金も、一定額を超えると税金がかかるってご存知でしたか?
ここでは、海外のカジノで勝った時の税金や、その申告方法についてご説明します。
カジノの賞金にかかる税金
まず、カジノの賞金にかかる税金について説明します。
カジノで儲けたお金を日本に持って帰ってきた場合、 「一時所得」という所得に分類されます。これは、会社で働いて得る「給与所得」などとは異なります。(詳しくは国税庁のサイトを参照)
ただし、カジノで儲けたお金が全額当てはまるのではなく、下記の計算で求めた額が一時所得となります。
一時所得の金額=
総収入金額 - 収入を得るために支出した金額 - 特別控除額(最高50万円)
ここでは、「総収入金額」とはカジノで儲けた金額、「収入を得るために支出した金額」とはカジノで使った金額となります。
そしてこの 一時所得額が年間50万円を超えた場合は、確定申告の義務が生じることになっています。
例として、カジノで$1,000使って$10,000儲けた場合は、
一時所得の金額 = $10,000 - $1,000 - 50万円
= $9,000 - 50万円
= 1,017,000円 - 50万円
= 517,000円
となります。(1$/113円で計算)
この場合、 50万円を超えているので、確定申告が必要です。
ちなみに、確定申告は日本円に換金した年に行います。現地の通貨で所持し続けている間は申告義務はないそうです。
税額の計算方法
では、一時所得からはどのくらい税が引かれてしまうのでしょうか?
実は一時所得は、単独で税率がかかるのではなく、一時所得額の1/2にあたる額を給与所得などのその他の所得と合算し、さらにその額から所得控除を差し引いた残額を課税所得金額として、その額に応じて納める税額を計算します。
このように各種の所得を合算した額に課税する方法を、 「総合課税制度」と呼びます。
日本は所得税に対して累進課税制度をとっていますから、かかる税率は人によって異なります。
詳しい税率はこのようになっています。
(国税庁のサイトより)
例えば、先程の例のように一時所得の金額が51万7千円で、他に所得が650万円、各種控除が30万円あった場合、
課税所得金額 = (517,000 × 1/2) + 650万円 - 30万円
= 645万8,500 円
となり、330万円超~695万円以下の場合は20%の所得税率が課されるので、
所得税 = 課税所得額 × 税率 - 控除額
= 645万8,500円 × 0.2 - 42万7,500円
= 86万4,200円
となります。
税って結構大きいんですね・・・(´;ω;`)
他にも復興特別所得税とか色々引かれてしまうみたいなので、正確な納税金額は各自税理士さんなどに相談して確認してみて下さいね。
確定申告の方法について
さて、カジノで儲けたお金について申告が必要だとわかったら、いつ、どこに、どうやって申告すればよいのでしょう?
まず確定申告の時期ですが、例年
2月中旬~3月中旬
毎年微妙に日にちが違うので、必ず自分で確認してね(●´ω`●)
ちなみにですが、確定申告は 1月から12月までの1年間の所得についての申告です。だから、2016年に行う確定申告は、2015年1月から12月の間の所得についての申告です。
もしこの期間に何回もカジノに行って賞金を得た場合は、必ず合算して申告するようにしてください。
確定申告の方法ですが、国税庁のサイトにアップされている専用の書類に必要事項を記入していきます。ここでは詳しく書きませんが、国税庁のサイトや他のサイトに詳しく書かれているものがあるので、そちらを参照してくださいね。
記入が終わったら、それぞれの自治体にある税務署に持参、または郵送します。
他にも、ネット上で確定申告を行う e-Taxというサービスもあるので、そちらを利用するのもありです。
まとめ
いかがでしたか?うーん、やっぱり税のことはなかなか難しいですね。
カジノで楽しむのは良いですが、そのあと帰国してから税の手続きがあることを忘れないようにしてくださいね(´・ω・`)
それから、納税のことだけでなく、一万ドル以上または100万円以上のお金をもって出国・入国するときは、空港で特別な申告をしなければいけないということも、忘れないようにしてください。